多くの人がインフルエンザを「普通の風邪よりひどい風邪」と思っていますが、実際は風邪とは異なります。
風邪とインフルエンザは原因や症状、治療法が全く違うからです。
風邪は一年を通してかかる可能性があり、特に免疫力が低下している時に発症しやすいです。
一方、インフルエンザは主に冬に流行します。
風邪にかかると鼻水や咳、発熱が見られますが、合併症を引き起こすことはほとんどありません。
風邪は薬を飲まなくても1週間程度で治ることが多く、予防には栄養摂取と十分な休養が重要です。
一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で、このウイルスは常に変異を繰り返して新たな型を生み出します。
インフルエンザは予防接種で予防できるが、主に合併症を防ぐためのものであり、インフルエンザの合併症は致命的な場合があります。
インフルエンザを予防するには、体温を36.5~37.2度に保つことが大切です。
体温が1度下がると免疫力が30%低下するため、運動をしたり重ね着をすることが推奨されます。
免疫力を維持するためには腸内環境を整えることも重要ですよ!。
免疫細胞の70%が腸に存在し、腸の健康状態が免疫機能に影響を与えます。
腸の粘膜は、細菌やその産物、毒素が血流に入るのを防ぐ役割を果たしています。
免疫力を高めるためには、毎日20分以上日光を浴びることが良いとされています。
日光を浴びると、体内でビタミンDが合成され、免疫機能が強化されます。
また、耳の下や首の後ろ、脇の下のリンパ節をマッサージすることも免疫機能の向上に効果的ですよ!。
リンパ系は病原体と戦うリンパ球を生成し、病原体が体内に侵入するとそれを排除するために働きます。
1日7~8時間の十分な睡眠を取り、手洗いを30秒以上行い、こまめに水分補給をすることが大切です。
また、外出時はマスクを着用することが勧められます。
概 要
ウイルスに勝つ身体をつくろう!
ウイルスを撲滅する有効な薬剤は、未だ開発されていません。
従って、インフルエンザにかからないよう予防することが大切です。
それには下図のような生活改善をこころがけ、個人の抵抗力を高めることが重要になります。
手洗い・うがいは予防の基本
インフルエンザを予防するには、体を強くすることに加えて、できるだけウイルスを身の周りから遠ざけることが重要になります。
特に外出した時には、どこでウイルスをつけてくるのかわからないので、下図のような生活習慣を身につけておくことが大切です。
治則説明
『インフルエンザ脳症』とは?
インフルエンザウイルスの感染が原因で脳に障害が生じた病気です。
5歳以下の小さな子どもに多く、年間に数百人ほどがこの病気になります。
主な症状は、インフルエンザに特有の発熱・倦怠感・咽頭痛・鼻汁などに加えて、けいれんや意識障害があります。
診断のために、インフルエンザの迅速キットなどのウイルス検査や、頭部MRI検査、髄液検査、脳波検査などを行います。
治療には抗インフルエンザ薬を用いますが、脳症の治療としてステロイドパルス療法や免疫グロブリン大量療法を行う場合があります。
インフルエンザ脳症が心配な人や治療したい人は、小児科・内科・神経内科・感染症内科を受診してください。
使用漢方薬
次の漢方薬が、インフルエンザ・予防方法・に対してよく効く可能性が高いです。
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処方名:麻黄湯

体力があり、悪寒や咳そうがつよく、汗が出ない方。発汗や胃に障りがあれば中止。
辛温解表・発汗散寒・宣肺平喘
風寒邪が外から侵入したため起こる太陽傷寒証に用いる処方ですね!。
発汗作用が優れ、汗の出ない風寒感冒に適していますよ。
麻黄と桂枝は外感風寒を治療する主薬です。
宣肺平喘の麻黄と、降肺止咳の杏仁を併用して、肺の宣発粛降機能を回復させ、肺気の流通をよくし、感冒に伴う咳・喘息の初期症状を治療しますよ!。
炙甘草の甘味によって麻黄と桂枝の発散性を和らげ、発汗過多を防ぎます。
本剤は風寒感冒の初期と同時に、咳・喘息の初期に用いることが多いですね!。
解表剤のため、長期服用はしないほうがよいですね!。
本方を服用して布団に入り、温かいものを摂り、発汗を促すようにすると効果がありますね。
処方名:銀翹散

疏散風熱・清熱解毒
風熱邪気の侵入を受けた外感風熱の初期に用いる代表処方ですよ!。
温病弁証では、衛分証を治療する主方ですね。
風熱邪気が裏に深く入るのを防ぐため、早い段階から清熱解毒作用のある金銀花と連麹を主薬として用います。
咽痛を緩和する桔梗・牛夢子・薄荷などが配合されているので、咽の腫れ・唇痛、例えば扁桃腺炎、あるいは口内炎を治療する効果が優れていますよ!。
本方剤は清熱剤の少ない日本では重宝される辛涼解表剤ですね!。
風熱感冒を治療すると同時に、流行性が見られるインフルエンザの初期、あるいは化熱しやすい人の感冒初期に適しています。
処方名:柴胡桂枝湯

腹痛・はきけのある方に。発熱して汗がでる方。
処方名:竹筎温胆湯

回復期で、咳や痰がひどい方。
処方名:桂枝湯

身体が衰えて、インフルエンザ初期の方に用います。
処方名:桔梗湯

のどが痛い(強痛)場合
処方名:麻杏甘石湯

発汗し喘息の場合