オーラル・フレイルは全身のフレイルにつながる

オーラルフレイルは口の機能の虚弱化のことで、全身のフレイルや認知機能の低下につながることがわかってきました。

口の機能が低下すると、噛めなくて食べるのが億劫になり、食欲の低下や低栄養、そして免疫力低下と悪循環になる傾向があります。

さらに、口や歯の役割は、食べ物を噛んで飲み込むだけではなく、会話をする、呼吸をする、唾液の分泌など多岐にわたり、心身の健康も左右するため、健康長寿の要とも言えます。

些細なトラブルを見逃さない!

「最近むせることが多い、滑舌が悪くなった、かたいものを食べるのが疲れる」など、生活にすぐに支障がなく放っておきがちなトラブルですが、これらがオーラルフレイルのサインなのです。

チェック表で3点以上該当すると、2年後に身体的なフレイル、4年後に要介護になるリスクが高まるという研究結果もあるそう。

症状がまだなくても、今からオーラルケアを心がけ、予防をすることが大切ですね!。


概 要

コミュニケーション不足に潜むリスク

「オーラルフレイル」とは口腔機能の虚弱を表す言葉で、全身のフレイルや認知機能の低下にもつながることが分かってきました。

その要因は、虫歯や歯周病による歯の喪失に加え、口の周りや舌の筋肉が衰えることが大きく関係しています。

外出自粛や三密を控えた生活で、話す機会やコミュ一一ケーションをとる場が減少しています。

このことが影響し、年代を問わず口周りの筋肉の衰えや口腔機能の低下が懸念されています。

「滑舌が悪くなった」そんな自覚症状は要注意!

口腔機能の衰えの第一歩は、言葉がもつれたり、はっきoと発せなくなる「滑舌の悪さ」。

放っておくと食べこぼす、むせる、噛めない、飲み込めないと症状が進み、栄養状態や運動機能の低下につながり、要介護へのリスクが高まります。

今は症状がなくても、今から少しずつ舌と口周りのケアに取り組んでみましょう。

また、定期的な歯科健診も忘れずに行いましょう。


治 療

オーラル・フレイルの予紡・改善

調理法で噛む力をつけよう

・ご飯はかために炊く。雑穀や麦を混ぜる。

・噛み応えのある食材を利用したり、筋線維が多い魚介類、肉類の他、食物繊維が多い野菜、きのこ、乾物などを使う。

・食材は大きめに切る。

歯磨きについて

"1本ずつ"ていねいに磨く
歯は何本かまとめて磨くのではなく、1本ずつ磨きましょう。

目安は1本につき、20~30回。歯ブラシを動かす幅は5~10mm程度で、優しく小刻みに歯ブラシを動かします。

<歯ブラシを当てる角度〉歯ブラシを垂直に90度にあてて歯の表面を磨き、歯茎と歯の間に45度にあてて歯周ポケットから汚れをかきだしましょう。

歯ブラシはこまめに取りかえを!
交換時期を過ぎた歯ブラシでは、汚れを落としきれず磨き残しが増えてしまいます。

特に歯間部は、より磨き残しが増えると言われています。

後ろから見た時に、毛先がヘッドからはみ出したら交換が必要です。

ブラシが広がらなくても、ご使用と共に清掃効果が下がってきますので、1ヶ月を目安に交換されることをおすすめします。

日常生活でできること

口や舌をよく動かすことを日ごろから意識し、習慣づけましょう。

歌う

歌番組をみながら一緒に歌う。

口周りを意識して大きく動かす。

話す

オンラインや電話を活用して、家族や友人とおしゃべりする。

笑う

お笑いや落語などの番組を見て思い切り笑う。

音読する

新聞や本、目についたものは口を大きく動かして音読する。


治則説明

食事の中でできること

しっかり噛んで食べるために調理を工夫してみましょう。

噛み応えのある食材を使う

噛む力が必要なものや噛む回数が増える食材をとり入れましょう。

例えば、ひき肉よりも薄切り肉やかたまり肉、白米よりも玄米、また、蓮根(れんこん)や牛蒡(ごぼう)などの根菜類などを積極的に使いましょう。

野菜類の過熱は短めにする

野菜類の加熱時間を短くしたり、生で食べられる野菜は生のまま食べましょう。

歯ごたえを残し、よく噛まないと飲み込めない固さで調理する工夫をしましょうね!。

水分の少ない調理法にする

水分を加えて加熱すると、食材はやわらかくなるので水分が少なくて済む調理法にして噛みごたえをアップさせましょう。

例えば、煮物よりも焼き物や揚げ物がお勧め(おすすめ)ですよ!。

食材を大きく切る

乱切りや厚切りにするなど、食材を大きめに切りましょう。

噛む回数や口の中で食材を動かす機会を増やすことができますね!。



食 養

食養フレイル(高齢者虚弱)-オーラル・フレイル-対応の方は、次の食材を積極的にお召し上がりください。

肉 果物 野菜 温野菜 魚

ガム・プロケア

SUNSTAR

知覚ホール* を封鎖して歯がしみるのを防ぐ

ハイパーセンシティブペースト

マイルドハーブ香味 90g

薬用ハミガキ

販売名:薬用G・U・M デンタルペースト RDH

*象牙細管

知覚過敏と歯周病が気になる方へ。

歯が染みるのを防いで歯周病も予防する薬用ハミガキです。

OHAYO ロイテリ

ホンそノは、おいしい

歯医者さんもおすすめ!【□イテリヨーグルト】

□イテリ菌は、口内の悪玉菌を抑制、歯ぐきを丈夫で健康に保つ働きがあります。

生乳を使用し、ミルクのコクのある味わいを引き出しました。

砂糖不使用。

キシリトール使用。

ガムマウスバリア フレッシュミントタイプ450m1

外出前後の新衛生習慣

行ってきます前の殺菌バリア、ただいま後の洗浄リセットでお口の中を清潔に保ちます。

フレッシュミントタイプです。

日常生活でできること

口や舌をよく動かすことを日ごろから意識し、習慣づけましょう。


備 考

「メタボによるフレイル(高齢者虚弱)(心身の虚弱)リスク」について

肥満でフレイル(高齢者虚弱)に

体重計 つい食べ過ぎて体重が増えやすいです。運動不足が重なると肥満領域の体重に突入しますよ!。

BMI(体格指数=体重kg÷身長mの2乗)で「25」以上は肥満とされ、身長170センチの人なら体重73キロ以上に相当します。

太っていて身体ががっちりしていれば、痩せている人よりも体力がありそうなメージを持つ人もいるでしょう。

しかし、肥満の人もフレイル(高齢者虚弱)(心身の虚弱)に陥りやすく、健康寿命を縮め、要介護リスクを上げてしまいます。

痩せている人は体力が低下しやすいのですが、太っている人も、腰痛や膝痛などで身体活動能力が低下するとフレイル(高齢者虚弱)に陥りやすいのですよ!。

健康予防のギアチェンジ

肥満や糖尿病などを合併したメタボリックシンドロームの方は減量のために運動習慣と食事制限が欠かせません。

フレイル ところが、フレイル(高齢者虚弱)予防では体重を維持してタンパク質などを含め、食事をしっかりとることが求められます。

つまり、予防が相反しているのですね!。

肥満やメタボは痩せなければいけないのですが、フレイル(高齢者虚弱)は体重が減ってやせてしまうと悪化しますよ!。

フレイル(高齢者虚弱)予防のために食べ続けて運動不足のままでは、当然のことながら、肥満やメタボは解消しにくいです。

肥満&メタボとフレイル(高齢者虚弱)を同時に予防するのはとても難しいのですよ!。

肥満やメタボはフレイル(高齢者虚弱)リスクがあることを意識して、中年期の早い段階で改善・予防に努めましょう。

65歳未満と65~74歳のプレ高齢者の一部が肥満やメタボ対策をしっかり行う。

75歳以上はフレイル(高齢者虚弱)対策に切り替えることが重要です。

2型糖尿病治療薬で改善

そもそもメタボは、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を発症するリスクが、そうでない人と比べて約3倍といわれます。

フレイル(高齢者虚弱)は要介護のリスクを上げますが、脳卒中も認知症に次いで要介護の原因の第2位に位置します。

また、中年期の肥満が認知症のリスクを上げるとも報告されています。

つまり、メタボを改善するとフレイル(高齢者虚弱)、認知症、心血管疾患の3つの要介護リスクを下げることにつながるのですね!。

肥満 現在、2型糖尿病の治療薬は、食欲を抑えながら体重も落とすことができるものがあり、血糖値コントロールに取り組みやすくなっています。

メタボも解消しやすい。健康診断で異常値を指摘された場合は、放置せずに適切な治療を受けていただきたいと思います。

肥満やメタボを改善して75歳の壁を乗り越えしょうね!。

健康長寿を伸ばしたならば、さらに高齢期の健康維持のためにフレイル(高齢者虚弱)予防に励む。それが、生涯続く健康寿命に寄与しますよ!。

老人 2型糖尿病の治療で75歳の壁を乗り越え、現在、90歳以上で元気に過ごされている患者さんはたくさんいます。

元気に長生きを実現するため、メタボは放置しないようにしましょうね!。

【健康常識】に異を唱える by 和田秀樹

健康常識とは?

介護などに頼らず、健康で自立した日常生活を送れる期間を「健康寿命」と呼ぶ。

8月、健康計測機器メーカーのタニタが40才以上の男女2500人に行った調査では、理想の健康寿命の平均は男性85.55才、女性86.99才だった。

厚生労働省調査による実際の健康寿命の男性72.68才、女性75.38才とは、男女とも10才以上の開きがあった。

“実力以上”の健康長寿を望む多くの人が頼るのが、世にはびこる「健康常識」だ。

だが精神科医で老年医学の専門家の和田秀樹さん(62才)はその常識に異を唱える。

「日本の医者や病院が紹介する健康常識は、実は日本人を対象とした科学的調査では証明されておらず、本当に日本人に当てはまるかわからないものが少なくない。

それどころか、なかには不健康をもたらすものもあるのです」

著書『80歳の壁』などが次々とベストセラーになった和田秀樹医師。医学界の権威に背を向ける“異端の医師”が、従来の常識を覆す数々の健康法を披露する。

食生活

健康づくりの基本とされる食生活。多くの医者は「カロリーオーバーに気をつけて」と忠告するが、和田秀樹医師は「高齢者は食事をがまんする必要はない」(和田秀樹医師)とピシャリ。

「多くの高齢者は“たいして働いていないから食事は低カロリーでいい”と考えますが、大きな誤解です。高齢になるほど意識してたんぱく質を摂らないと、筋肉の衰えや減少が進み、老化が進行する恐れがあります。

たとえ本人が“あじの干もので充分”と思っても、それでは栄養不足でかえって不健康になります」(和田秀樹医師)

ステーキ 同様に「肉を食べすぎてはいけない」にも、だまされてはいけない。

「肉はコレステロールを多く含み、動脈硬化や心筋梗塞の原因になるといわれます。

しかし、コレステロールには免疫機能を高め、意欲や筋力のもととなる男性ホルモンを増やす作用があるので、性別を問わず健康のために肉を食べるべきです。ちなみに私は最近まで、朝食にステーキを食べていました」(和田秀樹医師)

実際、東京都老人総合研究所が70才の高齢者を対象に追跡調査を行った「小金井研究」で、コレステロール値と死亡率の関連を調べたところ、最も長生きしたのは男性190?219mg/dL、女性220?249mg/dLという、正常よりコレステロール値が高めのグループだった。逆に死亡率が最も高かったのはコレステロール値が男性は169mg/dL以下、女性は194mg/dL以下のグループだ。

塩分と脂肪

塩 医者の健康指導の王道ともいえる「塩分は控えめに」にも和田秀樹医師は懐疑的だ。

「塩分が多いと血圧が上がって動脈硬化を引き起こすとされますが、そもそも塩分を控えると動脈硬化が防げるという国内の疫学調査はありません。

また高齢者は腎臓にナトリウムをためる機能が低下します。そこからさらに塩分を控えると低ナトリウム血症を発症し、意識障害や痙攣を併発するリスクが高まります」(和田秀樹医師)

多くの医者が「身体に悪い」と敵視する脂肪にもさまざまな健康維持の役割がある。

「脂肪には脂肪を燃焼する作用があるので、脂肪を完全に断つと古くなった脂肪を燃やせず、筋肉を分解してエネルギーを作ることになります。そのため身体脂肪が減らず、筋肉量が低下します。

また脂肪は身体や免疫細胞の材料として欠かせず、料理を楽しむうえでも大切な調味料。過剰摂取はNGでも、適度に摂ることは心身に好影響を与えます」(和田秀樹医師)

「食」の大切さ

老年医学の専門家として多くの患者を診た和田秀樹医師が改めて「食」の大切さを説く。

「日々、多くの患者を診療して感じるのは、“食べていない人は元気がない”ということです。食事制限で低カロリーや低栄養、低コレステロールの食事を続けると早く老けてしまう。

栄養が余ることで生じる害より、栄養が足りないことで起きる害の方がはるかに大きくなります。

人間の身体が欲するのは、身体に必要なものなので、まずは食べることを優先してほしい。

ラーメン また、自炊よりコンビニ弁当や外で食べるラーメンの方が多くの食材を使っていて、身体にいい可能性が大きい。外食に罪悪感を持たないでください」(和田秀樹医師)

和田秀樹医師の食生活

そんな和田秀樹医師の食生活はというと……。

「食事制限はもってのほかで、朝はおにぎりや総菜パンにヨーグルト、昼は好物のラーメンとチャーシュー丼に卵をトッピング。

夜は、週3日は外食で晩酌のワインを欠かさず、それに合わせて魚と肉を2日おきで交互に食べています」(和田秀樹医師)

新・健康常識

食事制限はしなくてもいい、カロリーオーバーしてもいい。
肉は食べた方がいい。
塩分不足は命を左右する。
脂肪は身体に悪くない。
コンビニ弁当や外食のラーメンを食べてもいい。
血圧などの数値にこだわらない。
やせ型より太り気味の方が長生きする。
60代以降のダイエットは健康に直結しない。
治療や節制の有無で寿命が変わるかどうかはわからない。
「心臓ドック」と「脳ドック」さえ受けておけばいい。
病院や医者の肩書より実績。
激しい運動は老化を促進させる。
睡眠時間は何時間でもいい。

【プロフィール】

和田秀樹(わだ・ひでき)/1960年6月7日生まれ、大阪府出身。
東京大学医学部卒業後、東大医学部附属病院精神神経科、高齢者専門の浴風会病院、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、11月よりルネクリニック東京院院長。
30年以上にわたり、高齢者医療の現場に携わる。著書『80歳の壁』がベストセラーに。